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手のひらのトークン 安西水丸 [本]

安西水丸さんが2014年3月19日に脳出血で亡くなっていた。
17日午後、鎌倉市内の自宅で執筆中に倒れ、救急車で病院に運ばれ治療中だったそうだ。
71歳。

「村上朝日堂」シリーズの村上さんの文章と安西さんのイラストが好きで、
安西水丸さんが描く、村上春樹さんが「やれやれ」と呟いているイラストが
なんとも言えず好きだったなぁ。

村上さんが、「安西さんは人にプレゼントするのが上手い」とどこかに書いていて、
それを読んで、(素敵だな。見習いたい。)と思った。

「手のひらのトークン」は、印象的だったし、
「がたん ごとん がたん ごとん」は、友人の子供にプレゼントした。


ご冥福をお祈りいたします。






再読 『狐罠』・『狐闇』 [本]

久しぶりに北森 鴻 著の『狐罠』・『狐闇』を読み返した。

狐罠 (講談社文庫)狐闇 (講談社文庫)





やっぱり面白かった。

このシリーズは、あと『緋友禅』と『瑠璃の契り』がある。

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))瑠璃の契り―旗師・冬狐堂 (文春文庫)





北森 鴻さんの新作がもう読めないとは、非常に残念だ。
作家・北森鴻先生逝去 2010年1月25日


ノーベル文学賞の発表は7日 [本]

今日から、2010年のノーベル賞各賞が発表されることになっている。
医学生理学賞でも山中伸弥氏の受賞が有力視されている。

ノーベル文学賞は7日に発表される予定で、
村上春樹氏もここ数年名前が挙がっている。

「1Q89」 Book3 を出版した年でもあり、映画「ノルウェイの森」の公開も間近でもあり、
受賞するといいと思っている人は大勢いるであろう。

文学賞の有力候補として米作家フィリップ・ロス氏、
シリア出身の詩人アドニス氏らが挙げられている。

ノーベル賞の公式サイト(英語)

今月読んだ本 [本]


オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )

オッド・トーマスの受難
ディーン・クーンツ著

オッド・トーマスシリーズ 第2弾
オッド・トーマスのもとに親友ダニーの義父である医師の霊が現れる。
オッドはダニーの家を訪れ、医師の死体を発見し、ダニーがいない事に気づく。
霊的磁力によって、オッドはダニーの行方を追い始める。
ダニーを探していると、オッドの携帯電話に見ず知らずの女から電話がかかってくる。
この女にダニーは捕らえられているようだった。
女は誰か、ダニーはどこにいるのか。
オッドは、廃墟となったホテルへと導かれ、単身、犯人と立ち向かう。

このシリーズは、ぜひ1作目の「オッド・トーマスの霊感」から読むことをお勧めする。

1月、2月に読んだ本 [本]


オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7)

オッド・トーマスの霊感
ディーン・クーンツ 著

久しぶりにクーンツを読む。
死者の霊が見えるオッド・トーマスは、その能力ゆえ事件の犯人を見つけ、
体をはって捕らえることがある。
ふだん彼は町のダイナーでコックとして働き、恋人のストーミーと深い愛で結ばれていた。
ある日、オッドは悪霊に取り付かれた男を目にする。
彼は、何かが起こると感じ、感じるままに町を移動し、
やがて町の人々が大勢死傷する事件が起こることに気づく。
そして、それを阻止すべく行動を始める。

最後まで一気に読んでしまうほど、物語に引き込まれる。
クーンツを久々に面白いと思った作品だった。



エスプレッソと不機嫌な花嫁 (コクと深みの名推理7) (ランダムハウス講談社文庫)

エスプレッソと不機嫌な花嫁
クレオ・コイル 著

元夫が以前から付き合っていたやり手の女性編集長と結婚することとなった。
クレアは、新進気鋭のパテェシエと結婚披露宴に振舞われるコーヒーとお菓子を
担当することになっていた。
元夫が本当に結婚するのか、クレアは不安でしかたがない。
この結婚には、コーヒーショップとパテェシエの知名度を上げるチャンスもかかっているのだ。

花嫁が命を狙われ、彼女のそっくりとしてパーティーに出席した女性が殺されてしまった。
クレアは、犯人探しにのりだすが・・・・。

このシリーズを読むと毎回美味しいコーヒーを飲みたくなる。


フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー
伊坂幸太郎 著

中篇の話が4篇収録されている。
4篇とも面白かった。

『動物園のエンジン』を読みながら、村上春樹の『象の消滅』を思い出した。
話が似ているわけではもちろんなく、ただ動物園が出てくるという共通点があるだけなんだけれど。

『フィッシュストーリー』は、過去、現在、未来をあるバンドの曲がつないでいる。
表紙になっている三谷龍二さんの作品を見て、
作者が長い時間と場所を漂う物語をつくりたいと思い、書かれた作品ということだ。

他の2作品には、他のさくひんでもおなじみになっている人物も登場する。
伊坂ワールドの楽しいところである。


12番目のカード〈上〉 (文春文庫)12番目のカード〈下〉 (文春文庫)
12番目のカード
ジェフリー・ディーヴァー 著


リンカーン・ライムシリーズ 第6弾
博物館で16歳の少女が何者かに襲われそうになる。
サックスが現場鑑識を行い、証拠を収集し分析された。
現場には、レイプのために道具と「吊るされた男」のタロットカードが残されていた。

ライムたちの強姦未遂事件と考え、捜査を始めるが、その後も少女は狙われる。
何か別の動機があると気づいたライムは、証拠を手がかりに背任を追い詰め始める。
やがて、140年前の解放奴隷の事件へも広がりを見せる。

今回の犯人は現場に捜査の目をそらすものを用意しており、
ライムたちを間違った方向へ導こうとする。
それが実に見事である。
ラストでは、ライムにちょっとした変化がもたらされる。

ロバート・B・パーカー氏 亡くなる [本]

スペンサーシリーズでおなじみの作家 ロバート・B・パーカー氏が亡くなった。
自宅で亡くなり、死因は不明との事。77歳だったそうだ。

スペンサーシリーズは結構好きで、よく読んでいただけに残念だ。

Yahooのニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100120-00000248-reu-ent

今月読んだ本 [本]


終末のフール (集英社文庫)

終末のフール
伊坂幸太郎 著

小惑星が8年後地球に衝突すると発表され、衝突まで後3年となった世界の人々の話。
「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」
「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」と
それぞれ主人公の異なる短編が収められている。

社会は、世界の終わりを宣言されて、安全な場所を求めて逃げだす人、自殺する人、
食料を得るために人や商店を襲う人々で、大混乱をきたした。
その混乱も落ち着き始めたようにみえる中で、
混乱を生き延びたそれぞれの主人公が困惑、葛藤、希望を見せてくれる。

また、設定がすべて同じ仙台の町なので、
「さっきちょっこっと出てきたあの人が今度は主人公なのね」といった感じで、
読み進んでいける。


とても面白かった。




今月読んだ本 [本]


神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)


神の守り人  上橋菜穂子 著


もう説明もいらない位の大ヒットシリーズになっている守り人シリーズ第5作

バルサは人買いに連れられている幼い兄妹チサキとアスラを見かける。
面倒に巻き込まれると思いながらも、その兄妹を助けてしまう。
一緒に行動していたタンダは、妹アスラのほうに何か得体の知れないものを感じていた。

兄妹はロタ王国のタルの民であり、妹アスラは畏ろしき神を招く力を持っていた。

バルサはロタ王国の陰謀に巻き込まれ、満身創痍となる。
バルサは、タンダは、幼い兄妹はどうなっていくのか・・・・。

前作にも劣らずグイグイと物語に引き込まれていき、
あっという間に読み終えてしまった。

守り人シリーズでは、食事のシーンも良く出てくるが、
そんな料理の数々を再現した「バルサの食卓」も発売されている。

今月読んだ本 [本]


ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)




ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン著

今さらながら読んでみた。

ルーブル美術館の館長が殺された。死を前に館長は奇妙なメッセージとともに
ハーバード大学教授ラングドンの名前を残していた。
ラングドンは捜査協力を求められ、美術館に連れてこられた。
が、ラングドンは容疑者として拘束されそうになる。
そこへ、暗号解読官である殺された館長の孫であるソフィーが現れ、
メッセージは自分に暗号を送っていて、ラングドンに協力してもらえという指示だと言い、
二人で殺害現場から逃亡を図る。

次々と暗号が現れ、それを解きながら、話は展開していく。
そして、暗号はキリスト教の根幹を揺るがす秘密へと二人を導いていく。

殺人犯に指示を出している黒幕は誰か、隠された秘密とは何か、
スピーディに展開していく物語に引き込まれる。



天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)




天使と悪魔
ダン・ブラウン著

ラングドンシリーズの第1弾となる。
が、「ダ・ヴィンチ・コード」のほうがベストセラーになり、こちらも翻訳されたという感じのようだ。

「ダ・ヴィンチ・コード」と同じように殺人がおき、その現場に残された手がかりが、
ラングドン大学での研究テーマだったため、協力を求められ、事件に巻き込まれる。

反物質を作り出すことに成功した科学者が「イルミナティ」と焼印を押され、殺された。
反物質は盗まれ、ヴァチカンに持ち込まれていた。
イルミナティを名乗る殺人者は、4人の教皇候補をさらい、1時間ごとに1人づつ殺し、
その後にヴァチカンを破壊すると教会を脅迫してきた。

ラングドンは、4人の教皇候補が殺される場所が、
ガリレオが残した詩に書かれていると気づいたラングドンは、
暗号を解きながら、犯人に近づいていく。

こちらも、黒幕はだれ、反物質はどうなるのという、スリルたっぷりの話となっている。


ちょうど「天使と悪魔」が、トム・ハンクス主演で映画化されて、公開していた為、
どうもあの顔をちらついて仕方がなかった。


今月読んだ本 [本]


海の底 (角川文庫)

海の底
有川 浩 著

以前、『空の中』を読んだときに、
友人が、 『海の底』も面白いよ と薦めてくれていた。

ので読んでみた。

細かい事を書いてしまうと、これから読む人の楽しみがなくなってしまうので、
書かないけれども、『空の中』と同じく自衛隊員が登場する。
おたく系の人々も登場する。

大きなとんでん返しのようなものはないが、
細かい描写のため、つい物語に引き込まれてしまう。

意外とおすすめ。



シャーロック・ホームズの謎を解く (宝島SUGOI文庫)

シャーロック・ホームズの謎を解く
小林 司 著

小説ではなく、シャーロック・ホームズについて語っている本。
問答形式になっており、シャーロック・ホームズの事を掘り下げている。

シャーロキアンではないのだが、
ジェレミー・ブレット主演のテレビドラマを見ていた事もあって、購入。


ライチョウの料理はどこで覚えたのかとか、
バリツという格闘技を習得していたとか、
なかなか興味深かった。

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