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フランツ・カフカ賞の授賞式 [本]

30日夕(日本時間31日未明)、プラハの旧市庁舎でフランツ・カフカ賞の授賞式が行われ、
村上春樹さんが出席した。

ニュース映像は見られなかったのだけれども、
いろんな記事を総合すると、

村上さんは、革のスニーカーをはいて陽子夫人と式に出席、サインの求めに気軽に応じるなどリラックスした雰囲気だった。
賞状、賞金1万ドル(約120万円)、カフカのブロンズ像が贈られた。
カフカをかたどった記念品のブロンズ像を手渡されると、笑顔で「重いね」とコメント。
英語でスピーチし、「15歳の時にカフカの『城』を読み、ものすごいショックを受けた、最も好きな作家だ。」と思い入れを紹介。
「私の小説『海辺のカフカ』はカフカへのオマージュ(賛辞)でもある。
その小説のチェコ語訳がちょうど1週間前に出たばかりで、今日の式は完璧(かんぺき)なタイミング。」
さらに「本は、僕たちの内部の凍結した海を砕く斧(おの)でなければならない」と、
カフカが1904年に友人に送った手紙の一節を朗読し、スピーチを終え、満場の喝采(かっさい)を浴びた。

授賞式に先立ち、地元メディアとの記者会見に臨み、
「カフカは15歳で出会って以来、1番好きな作家だ」とプラハ生まれの実存主義文学の先駆者に対する敬意を示した。
代表作のひとつで、チェコ語の翻訳が今月20日に出版された「海辺のカフカ」の主人公の少年をカフカと名付けたことについて、
「カフカへの恩返しだ」と語った。

カフカ賞受賞者が04年、05年と相次いでノーベル文学賞を受賞し、ノーベル文学賞の候補の1人と目されたことについて、
「正直なところ賞には興味がない。私にとっての賞は読者だ」と述べた。

「生涯で初めての記者会見。そして、最後になるかも知れない。
小説を書くのが僕の仕事で人前で話すことではない。
大勢に認識されたくないんです。」と述べて、笑いを誘った。

ということらしい。

カフカ賞は、チェコ語への翻訳が1冊以上ある作家を対象に毎年1人選ばれる。
村上さんの作品は、「海辺のカフカ」のほかに、「国境の南、太陽の西」「ノルウェイの森」がチェコ語に翻訳されている。

審査委員は「村上作品は芸術性の高さと人間性にあふれ、しかも現代的」と授賞理由を語った。
村上作品は「カフカ同様に、人種、国籍、文化を超え広く世界にアピールした。」と評価された。

村上さん、そろそろ新作を・・・・


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