今月読んだ本 [本]
ぶたぶたと秘密のアップルパイ
矢崎在美 著
ぶたぶたシリーズ最新作
文庫書き下ろし
今回、ぶたぶたは喫茶店で働いている。
主に、お菓子を作っているので、
人前には出ない。
1号店・2号店でキリ番をとった人だけが、
行ける3号店で働いている。
ある日、キリ番をとった森泉風子は、
オーナーから3号店の会員になれることを
知らされる。
「そこで秘密を話してください」と言うのだ。
風子は3号店が気に入り、というよりぶたぶたが
気に入り、しょっちゅう通うようになる。
で、風子を軸に5本の話が繰り広げられる。
今回もとても暖かいお話ばかりだった。
ぶたぶたのアップルパイ
食べてみたいです。
ものすごーーーくおいしそうです。
セル(上・下)
スティーブン・キング 著
クレイは仕事の為、自宅から遠く離れた場所にいた。
突然、周りの人間が凶暴になり、人を攻撃し始めた。
狂気にさらされた人々はすべて携帯電話を使用していた。
クレイは携帯電話を持っていないが、息子は持っている。
妻と息子の安否が気になるクレイは、街を出て北へ向かう事にする。
街で知り合ったトムとアリスと一緒に。
携帯人(携帯を使用していておかしくなった人々)は、初めやみくもに人を襲っていたが、
やがて群れるようになり、テレパシーによる交流のようなものを持つようになる。
クレイたちは一体どうなるのか。
最後まで読んでも、知りたい事がすべて解き明かされるわけではない。
その点で少々物足りなさを感じなくはないが、面白い事は間違いない。
時砂(ときすな)の王
小川一水 著
26世紀、人類は絶滅の危機に瀕していた。
ETと呼ばれる戦闘機械の度重なる襲撃を受け、地球にはすでに住めないようになっていた。
そこで、人類は知的生命体を過去に送り、
その時代の人々を協力させ、ETとの戦いを有利に進め、勝利しようと考えた。
彼ら、知的生命体はメッセンジャーと呼ばれ、成長と生殖を除いた人の形を与えられた。
メッセンジャー・O オーヴィルもそんな知的生命体の1人である。
物語は、オーヴィルが卑弥呼を物の怪(ET)から助ける場面から始まる。
卑弥呼はオーヴィルと手を結び、ETを倒す為に果敢に戦いを続けるが、
鉱脈を見つけ進化をするETに一進一退を繰り返す。
メッセンジャーの通信役であり、すべての調査をこなし、
人類が繁栄する1つの時間軸(枝)を得る事を着実にこなそうとする人工知能 カティーサーク
任務に出る前に知り合った少女の為に物語を書くメッセンジャー
など、他の登場人物も魅力的である。
ページ数は多くないが、
読み応え充分です。
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