SSブログ

1月、2月に読んだ本 [本]


オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7)

オッド・トーマスの霊感
ディーン・クーンツ 著

久しぶりにクーンツを読む。
死者の霊が見えるオッド・トーマスは、その能力ゆえ事件の犯人を見つけ、
体をはって捕らえることがある。
ふだん彼は町のダイナーでコックとして働き、恋人のストーミーと深い愛で結ばれていた。
ある日、オッドは悪霊に取り付かれた男を目にする。
彼は、何かが起こると感じ、感じるままに町を移動し、
やがて町の人々が大勢死傷する事件が起こることに気づく。
そして、それを阻止すべく行動を始める。

最後まで一気に読んでしまうほど、物語に引き込まれる。
クーンツを久々に面白いと思った作品だった。



エスプレッソと不機嫌な花嫁 (コクと深みの名推理7) (ランダムハウス講談社文庫)

エスプレッソと不機嫌な花嫁
クレオ・コイル 著

元夫が以前から付き合っていたやり手の女性編集長と結婚することとなった。
クレアは、新進気鋭のパテェシエと結婚披露宴に振舞われるコーヒーとお菓子を
担当することになっていた。
元夫が本当に結婚するのか、クレアは不安でしかたがない。
この結婚には、コーヒーショップとパテェシエの知名度を上げるチャンスもかかっているのだ。

花嫁が命を狙われ、彼女のそっくりとしてパーティーに出席した女性が殺されてしまった。
クレアは、犯人探しにのりだすが・・・・。

このシリーズを読むと毎回美味しいコーヒーを飲みたくなる。


フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー
伊坂幸太郎 著

中篇の話が4篇収録されている。
4篇とも面白かった。

『動物園のエンジン』を読みながら、村上春樹の『象の消滅』を思い出した。
話が似ているわけではもちろんなく、ただ動物園が出てくるという共通点があるだけなんだけれど。

『フィッシュストーリー』は、過去、現在、未来をあるバンドの曲がつないでいる。
表紙になっている三谷龍二さんの作品を見て、
作者が長い時間と場所を漂う物語をつくりたいと思い、書かれた作品ということだ。

他の2作品には、他のさくひんでもおなじみになっている人物も登場する。
伊坂ワールドの楽しいところである。


12番目のカード〈上〉 (文春文庫)12番目のカード〈下〉 (文春文庫)
12番目のカード
ジェフリー・ディーヴァー 著


リンカーン・ライムシリーズ 第6弾
博物館で16歳の少女が何者かに襲われそうになる。
サックスが現場鑑識を行い、証拠を収集し分析された。
現場には、レイプのために道具と「吊るされた男」のタロットカードが残されていた。

ライムたちの強姦未遂事件と考え、捜査を始めるが、その後も少女は狙われる。
何か別の動機があると気づいたライムは、証拠を手がかりに背任を追い詰め始める。
やがて、140年前の解放奴隷の事件へも広がりを見せる。

今回の犯人は現場に捜査の目をそらすものを用意しており、
ライムたちを間違った方向へ導こうとする。
それが実に見事である。
ラストでは、ライムにちょっとした変化がもたらされる。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。