今月読んだ本 [本]
そして二人だけになった-Until Death Do Us Part
森 博嗣 著
盲目の天才科学者の兄になりすましている弟と
その彼のアシスタントをしていた姉になりすました妹が、殺人事件に巻き込まれる。
場所は、海峡大橋の橋脚部に密かに作られた「バルブ」と呼ばれる施設。
核シェルター的な役割を持たせる為に、
施設全体が海水に囲まれ密室となるように設計されている。
そこに、彼らを始め設計に携わった科学者、建築家など6人が「バルブ」で
しばらく生活してみるという話で集められた。
が、プログラムの異常により、海水に囲まれ、内部からの脱出が不可能となってしまう。
そして、次々と4人が殺され、天才科学者とアシスタントの2人が残された。
その後、2人は「バルブ」を脱出するのだけれど、その辺りから話がわかりづらくなっていく。
読み終えても、「あれはどういう事だったの?」「これはこういう事だったの?」
「それはそういう質問じゃないでしょ。」と思うところが多く、うーーんって感じ。
狐笛のかなた
上橋 菜穂子 著
「精霊の守り人」が有名。アニメになったり、コミックになったりしている。
その作者の野間児童文芸賞受賞作品。
でも、大人が読んでも充分堪能できる。
使い魔にされた霊狐と人の心が聞こえる少女の物語。
霊狐と少女の人想う真っ直ぐな気持ちに心が打たれる。
ラストを「あっ」という驚きで読むか、安堵の思いで読むかは、
人によって分かれるところかな。
どんどん橋、落ちた
綾辻 行人 著
「どんどん橋、落ちた」
「ぼうぼう森、燃えた」
「フェラーリは見ていた」
「伊園家の崩壊」
「意外な犯人」
の5編からなる短編集。
「伊園家の崩壊」以外は、どの話も”U”という人物がミステリー作家”綾辻行人”を訪ねてきて、
「問題編」の物語を提示し、”綾辻行人”に犯人を推理させて、「解答編」で犯人が明かされる。
という形を取っている。
「伊園家の崩壊」は、あの有名な一家をモチーフに事件が起こる。
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