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今月読んだ本 [本]


コーヒーのない四つ星レストラン (ランダムハウス講談社文庫)

コーヒーのない四つ星レストラン
クレオ・コイル 著

ビレッジブレンドのマネージャー クレア・コージーものの第6弾。
今回は、クレアの娘のジョイが勤めるレストランのシェフが殺され、
ジョイに殺人の容疑がかかる。
クレアは、その容疑を晴らすために、調査を始める。

クレアとクィン警部補との関係が新たな展開を見せる。

巻末には、コック・オ・ヴァン(鶏肉のワイン煮)のレシピも載っている。
相変わらず、登場する料理はどれも美味しそうである。

映画「ノルウェイの森」 配役発表 [本]

なかなか発表がなかった「ノルウェイの森」の配役が発表された。

主な配役は、

ワタナベ 松山ケンイチ
直  子 菊池凛子
緑     水原希子(きこ)
キズキ  高良健吾
永沢   玉山鉄二
レイコ   霧島れいか

ということだ。

今年の2月頃に撮影が始まっていると言う話は聞こえてきていた。
実際に冬のシーンは、兵庫県と日本海側地区で撮影済みで、
6月1日から8月末まで関西地区などで撮影をする予定だそうだ。

配役には賛否があるのだろうが、
公開は2010年の秋の予定だそうだから、

映画館に行って観る・・・かな

今月読んだ本 [本]


駅神 (ハヤカワ文庫 JA ス 2-2) (ハヤカワ文庫JA)

駅神(えきしん)
図子 慧 著

時々駅のホームに現れて、易を立てる老人がいた。
誰でも占ってもらえるわけではなく、占ってもらえても詳しく説明はしてくれない。
しかし、よく中るというので、老人に会おうとする人々が集まってくる。
主人公は、駅の近くのうどん屋でバイトをする大学生。
悩みがあり、この老人に占ってもらうことができたが、易の結果がよくわからない。
そんな主人公に易を学ぶ学校を運営している女性が声をかけ、
易の結果を検討させてくれと言う。
こうして、主人公が易の結果を持ち込み、
この学校に集まる人々が読み解くと言うスタイルが出来上がった。

本の最後には、易の読み方も解説してあり、ちょっとした入門書的な感じがする。



訪問者ぶたぶた (光文社文庫)

訪問者ぶたぶた
矢崎存美 著

ぶたぶたシリーズの最新作。
今回のぶたぶたは短編集。
それぞれのお話で、ぶたぶたの職業や立場は変わっている。
先生だったり、伝説のホストだったり。
それでも、ぶたぶたならではの思いやりは健在で、
心が暖まる気にさせてくれる。

今月読んだ本 [本]


魔術師(イリュージョニスト)〈上〉 (文春文庫)魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫)

魔術師(イリュージョニスト)
ジェフリー・ディーヴァー 著

リンカーン・ライムのシリーズ 5作目

音楽学校に通う女生徒が人気の少ないホールで殺されたが、
容疑者を追い詰めたと思っていた警官二人のそばから、容疑者が消えてしまった。
消えた容疑者の行方がわからない警察は、ライムに捜査を依頼してきた。
アメリアがいつものようにグリッド捜査をし、集めた物的証拠の数々から、
マジックの小道具が発見され、マジックショップの聞き込みを行っていた。
あるマジックショップで知り合った見習いのマジシャン カーラの協力を得ることが出来、
犯人は相当熟練したマジシャンで、マジックの技能を駆使していると判断された。
しかし、第2の犯行は起こり、犯人に直接結びつく証拠は出てこなかった。
しかし、ライムは第3の犯行に結びつきそうな証拠を発見する。
そして、第3の犯行を阻止することが出来たものの、犯人には逃げられてしまった。

これ以上、内容を書いてしまうと未読の人の楽しみを奪うので書かないが、
まるでマジックの技法そのもののように、ストーリーが展開される。
読み応え充分、おすすめである。



虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人
上橋 菜穂子 著

著者がシリーズの流れを変えたと位置づける一冊。

新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた。
サンガル国は複数の島々がまとまりひとつの国となっている海の国で、島守と呼ばれる男たちが、
それぞれ王族の血をひいた女たちを妻にしていた。
新王即位儀礼を間近に控えた頃、ある島に〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる
海底の民に魂を奪われた少女が現れた。
〈ナユーグル・ライタの目〉に選ばれた子供は、王宮でもてなされ、
最後には海に突き落とされるというしきたりがある。
王宮で、その少女を見かけたチャグムは、自分が「精霊の守り人」となっていた日々を思い出し、
その少女を助けられないかと考える。
しかし、その少女を隠れものとして、とてつもない陰謀が実行されようとしていた。

チャグムは、相変わらず、皇太子という地位に息苦しさを覚えて、もがきながらも、
いずれは王になるものとして精神的に成長している。
シュガは、そんなチャグムを危ういと思い、守らなければと思っている。
バルサやトロガイ師は出てこないが、新たな国が登場するなど、読み応え充分である。

「パン屋再襲撃」オペラに [本]

新聞を読んでいたら、
村上春樹作品である「パン屋再襲撃」を原作にオペラが作られ、
その作曲をしているという望月 京さんの記事が載っていた。

来年の1月にスイスのルツェルン歌劇場で初演されるそうだ。
脚本は、イスラエルの脚本家 Y・カルディ と言う人で、
作曲を明治学院大学准教授である望月 京(みさと)さんがされるそうだ。

「パン屋大襲撃」というタイトルで、一時間半足らずのオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)になる
と書かれていた。

望月さんが作曲を引き受けたのは、
従来にないオペラを作れそうだったから だそうだ。

原作では、以前、パン屋を襲った主人公がパン屋の主に
「ワーグナーを聴けば、パンを好きなだけもって行っても良い」と言う取引を持ちかけられる。
その時に出てくるワーグナーの曲は、『タンホイザー』と『さまよえるオランダ人』の序曲なのだが、
このオペラでは、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』から
『神々の黄昏』を引用することにされたそうだ。

このオペラ、見てみたいなぁ。
古典オペラもちゃんと見た事はないのだけれど・・・。

今月読んだ本 [本]


エンデュミオンと叡智の書 (新潮文庫 ス 24-1)

エンデュミオンと叡智の書
マシュー・スケルトン著

単行本「エンデュミオン・スプリング」が改題された本書。
主人公ブレークが図書館で手にした本はページが空白だった。
しかし、その本はまるで生きているかのようだった。
空白だと思っていたページにブレークはメッセージを読み取る事ができるようになるが、
妹には見えない。
本に導かれ、『最後の書』の謎にせまるブレーク。
『最後の書』を手にしたい願う者は古くからいて、ブレークの身に危険が迫る。

現代と1450年代活版印刷技術が生み出された頃の話が交互に描かれる。
1450年代では、過去、現在、未来、全ての知識が詰まった本『最後の書』がどのように生まれ、
オックスフォードへやってきたかが描かれている。


まあまあ面白かったです。


精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)

精霊の守り人
上橋 菜穂子著

女ながらに短槍を使い用心棒をするバルサは、
精霊の守り人となり、天皇である実の父から暗殺の命が出された皇子チャグムを助ける事を
依頼される。
バルサとチャグムは追っ手をかわしながら、やがて精霊について知る事となる。


闇の守り人 (新潮文庫 う 18-3)

闇の守り人
上橋 菜穂子著

バルサは、ジグロの最後を残っている身内に話そうと思い、
久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。
幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、
生まれ故郷をあとにしていた。
カンバルでジグロが言われもない汚名を着せられていることを知ったバルサは、
ジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。
一方、「王の槍」に1人でジグロの甥であるユグロによりおそろしい計画が進められていた。
その計画を中止させるためにもう1人の甥であるカッサが選ばれ、
カッサを守るためにバルサは、「ルイシャ贈りの儀式」場へ行くこととなる。


夢の守り人 (新潮文庫 う 18-4)

夢の守り人
上橋菜穂子著

眠り続けて目を覚まさない姪を診たタンダは、魂が抜けていることに気がつく。
異界の花が花を咲かせるために人の夢を集めていたのだ。
タンダは、姪を助けるために術を使い、異界へ降りていくが、罠にはまり捕らわれてしまう。
そして、タンダの体は花に操られ、バルサや夢を誘う唄を歌うユグノを襲う。
花に捕らわれたタンダを救うため、バルサはトロガイ、チャグムとともに策を練る。


守り人シリーズを3巻まとめて読んだ。
ずっと手を出さないようにと思っていた本だ。
巻によって人それぞれ好みがあるだろうが、評判どおり面白かった。

今月読んだ本 [本]


スリー・パインズ村の不思議な事件 (ランダムハウス講談社 ヘ) (ランダムハウス講談社 ヘ 4-1 ガマシュ警部シリーズ)

スリー・パインズ村の不思議な事件
ルイーズ・ペニー 著

ガマシュ警部シリーズとなる1作目
事件など起こりそうもない静かなスリー・パインズ村で、
みんなから慕われていた女性が死体で見つかった。
狩猟シーズンに起こりがちな事故かそれとも殺人か。
住人がすべて知り合いのような村で起こった事件を
ガマシュ警部が人々に話を聞き、観察し、捜査を行っていく。

話の中にニコルという新人女性刑事が登場するが、
失敗してはいけないという想いが強く、周りの言う事を素直に聞けない。
この刑事の成長する様子が描かれると面白いと思うのだが、
果てして次回作以降も登場するのだろうか・・・・



砂漠の惑星

砂漠の惑星
スタニスワフ・レム 著

6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のために無敵号が“砂漠の惑星”に派遣された。
その惑星には海や建造物のようなものが存在するが、高等生物の存在が感じられなかった。
あちこち捜索しているうちに、コンドル号を発見するが、変わり果てた姿だった。
コンドル号の周辺には乗組員の遺体も残されていたが、ほとんどの乗組員は餓死していた。
船内の貯蔵庫には充分な食料が残されていたにも関わらず。
無敵号の乗組員達はいくつかの捜査班を結成し、
海や建造物らしきもの、コンドル号周辺を捜査し始めた。
すると、1つの捜査班が黒い雲に襲われた。
救出されてきた乗組員はあらゆる記憶が消えてまるで生まれたての赤ん坊のような状態だった。
一体この惑星にいる生物はなんなのか、無敵号は無事に帰還できるのか、

久しぶりにSFを読んだが、面白かった。


パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫 せ 3-1)

パコと魔法の絵本
関口尚 著

後藤ひろひとの舞台「MIDSUMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」の脚本を元に
書かれた長編小説である。
映画にもなっている。

パコという難病の少女と同じ時期に入院していた性格の悪い男のお話。

この本の内容は、あんまり詳しく書きたくない。
何も知らない状態で、物語にどっぷり浸かって読んで欲しい。
通勤途中で読んでいなかったら、ボロボロ泣いていただろう。

今月読んだ本 [本]


アルテミス・ファウル  永遠の暗号 (角川文庫 コ 17-3)

アルテミス・ファウル 永遠の暗号
オーエン・コルファー 著

今回、アルテミスは妖精の技術を利用して、「キューブ」というとても小さなコンピュータを作った。
それをアメリカのコンピュータ会社の社長に高額で売り込もうと画策する。
が、このアメリカ人が悪党で、アルテミスは「キューブ」を奪われ、
自分自身やバトラーにも生命の危機にさらされる。
アルテミスは妖精たちの力を借りて、「キューブ」を取り返すことに。
しかし、妖精の協力には「妖精の記憶をすべて消す」という条件がついた。

なんとなくこの巻で、アルテミスシリーズも終りなのかなと思わせる雰囲気が漂っているが、
まだまだ続編が出ている。
アルテミス坊ちゃんは妖精の事を思い出すのだろうか・・・


8月の読了は、この一冊のみ。

おまけで、絵本の紹介
家にいるチビッコの今のお気に入り。
バムとケロ シリーズ

バムとケロのおかいもの



最新作は、今年3月発売の「バムとケロのにちようび」のようだ。
作家 島田ゆかさんの公式ホームページはこちら
ぬいぐるみやカレンダーなんかもあります。(〃∇〃)

「ノルウェイの森」映画化 [本]

ついに「ノルウェイの森」が映画化される。

「ノルウェイの森」は村上春樹さんを今の地位に押し上げた大ベストセラー作品。
世界中で翻訳され読まれている。

ベストセラーになった当初から、映画化の話はあったようだが、
本人がずっと「OK」を出さなかったと聞いている。

今回、監督をするのはベトナム出身のフランス人 トラン・アン・ユン。
代表作は「夏至」「青いパパイヤの香り」。

アスミック・エース・エンタテイメントとフジテレビの共同制作で、
キャストは日本人俳優の予定で、公開は2010年予定。

村上さんは、このフランス人監督の作品が好きだったので、
実際に監督に会い、承諾したとのこと。

「ノルウェイの森」のキャストがとても気になるところである。

今月読んだ本 [本]


ロゼッタストーン解読 (新潮文庫 ア 24-1)

ロゼッタストーン解読
レスリー・アドキンズ 著

ヒエログリフを解読したシャンポリオンの生涯を紹介した話。

ナポレオンがエジプト遠征で一緒に連れて行った学者たちがたくさんの絵やオベリスクを
持ち帰ったことで、ヨーロッパにはエジプトブームが起きていた。
異なる3つの言語で書かれたロゼッタストーンが発見された事により、
多くの人がヒエログリフの解読を試みていた。

当時は、ヨーロッパも安定しておらず、シャンポリオンは政治的要因により、
研究もままならない状態に何度が追い込まれる。
が、シャンポリオンの兄が弟を支え、研究を続けさせている様子がうかがえる。

また、他のヒエログリフを研究している人々の動向にも
目を見張るものがある。

今のように、簡単に移動も出来ず、物事を記録するにも手で写すしかなかった時代、
エジプトの遺跡で、いたるところに書かれているヒエログリフを根気よく書き写す作業は、
気の遠くなるようなものだっただろうなと思う。
遺跡は当時どんどん壊されていっていたので、
貴重な資料となり、保護をすべきという風潮になった。

シャンポリオン死後もヒエログリフの研究は続けられ、
今では、私たちでもヒエログリフで文章を書くことが出来るようになっている。


空の中 (角川文庫 あ 48-1)

空の中
有川浩 著

図書館戦争などの図書館シリーズが有名な著者の作品

この作品は、あまり詳しく書くと読む面白みが半減してしまう気がするので、
深くは触れたくはない。
でも、面白い。

高度2万メートルで立て続けに起きた飛行機事故。
その事故現場から生還した自衛官は空の中にある秘密を発見する。
一方、高知では1人の高校生がくらげに似た奇妙な動く物体を発見する。

とここからどんどん話が進んでいくのだが、

登場人物がどれもすばらしいと思う。

最近では、かなりお薦めな一冊。(#^.^#)



背信 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ)

背信
ロバート・B・パーカー 著

ご存知スペンサーシリーズ

スペンサーは、夫の浮気調査を依頼される。
夫は、アメリカでも有数な大企業の役員だった。
尾行を行っていたスペンサーは、
夫の浮気相手にも依頼人にも尾行がついていることに気づく。
やがて、依頼人の夫が殺されてしまう。
そうしてスペンサーはこの事件の核心となる闇の部分へと
近づいていく。

今回は派手な銃撃戦もなく、スペンサーが追い込まれる窮地もないが、
スーザンとの会話や、ホークとのやりとりなどは楽しめる。

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